ガラスとの出会い
あれは、高校生の時でした。
漠然と「何か作る人になりたい」と思いつつ「何?」が見つかっていなかった。
モヤモヤしながら、取りあえず美大受験の為のアトリエ教室に通う。
毎日デッサン書いて、講評聞いて・・・何か違う・・・でも何だろう・・・
そんな時、新聞の美術欄に、名前は忘れちゃったけど、オーストラリアの作家さんの
綺麗な赤いガラスの作品が掲載されていました。
一目見て、「コレだ!!」と感じました。
その当時、美術系大学にはガラス科がまだ無く、専門学校情報誌のその他のページに
東京ガラス工芸研究所が載っていました。
すぐ見学に行って、入学。
色々な年代の生徒さんがいて、鎌倉からあまり出たことが無かった私には
刺激的な1年でした。
では、その後は?と考えた時、同じ系列だった石川県にある「能登島ガラス工房」でも
ガラスが学べるらしいと知り、遠く未知なる地でしたが見学に行きました。
冬だったので、道に膝上まで積もっている雪を見て、雪に慣れていない私は
「あぁ~大変な所へ来てしまった」と思ったのを覚えています。
能登島ガラス工房で学んだ後、「就職させて下さい!」とお願いするも断られ
帰宅後もしつこく電話して、ギリギリ補欠で入社する事になりました。
その後、沢山の先輩や仲間に助けられながらガラスを勉強する事が出来ました。
今でも、能登での時間は私の宝物です。
作品作り
日々、思う事
心望む物しか見ようとしないかも・・・
好きな物しか作らないかも・・・いいのかなぁ・・・まぁ いいか
私の作品は、吹きガラスで生地を作り、サンドブラストという技法で
表面に絵柄を彫りこむ制作を中心にしています
生地に付ける色ガラスによって、彫りこむ時の具合か変わるので
同じ物は中々難しいです
自分で見て感じて、いいな~コレ、癒されるな~と思う気持ちを形にして
手に取った方が、同じ気持ちを感じてもらえたら幸いです
シダ系植物
始めの出会いは、以前働いていた能登の地
鎌倉とは気候が違うからか、優しい色合いの葉が多かった
仕事の合間など、何気なく足元に生えていて
何だろうか・・・
見ていると、とても心が和んだ
この感じ、自分以外の人も感じるのだろうか・・・
そんな思いで作り続けています
kirieシリーズ
制作のきっかけは 『 記憶と思い出 』
学校にも行かない小さな頃
テレビでやっていた影絵の映像が好きだった
折り紙で作る切り絵が好きだった
あの頃が モノ物作りのスタート地点なんだと思う
今の自分と あの頃の自分を重ねた作品です